横浜市鶴見区にある鶴見神社は、横浜で最古の歴史がある見どころの多い神社です。
鶴見神社では、年間をとおしてさまざまな行事がおこなわれています。
今回は、毎年鶴見神社でおこなわれている「鶴見の田祭り」という伝統的な行事について、歴史や概要などをご紹介します。
横浜市鶴見区でおこなわれている鶴見の田祭りの歴史とは?
鶴見の田祭りの歴史は、今から約700年前の鎌倉時代にさかのぼります。
当時、年の始めに稲の豊作を祈る田祭りがおこなわれていました。
田祭りは、田遊びとも呼ばれる横浜最古の民俗芸能です。
「ねれ、ねれ、ねれや」で始まる「神寿歌(かみほぎうた)」に合わせて踊り、豊作と子孫繁栄を願います。
しかし、鶴見の田祭りは明治維新後の明治4年(1871年)に中断されました。
当時の資料は、明治44年(1911年)の鶴見の大火により、そのほとんどが焼失しています。
残されていた田遊びの歌詞「杉山大明神神寿歌」を綴る本や、鶴見神社の元宮司黒川荘三の「千草」という本を基に、昭和58年(1982年)、鶴見歴史の会によって鶴見の田祭り復活に向けての研究が開始されました。
昭和62年(1987年)、鶴見の田祭りは鶴見歴史の会や地元有志の方々の尽力により、110余年ぶりに再興されました。
横浜市鶴見区の鶴見の田祭りの概要や式次第について
鶴見の田祭りは、現在は毎年4月29日に、鶴見神社の境内でおこなわれている伝統のある祭りです。
昔は毎年正月16日におこなわれていました。
鶴見の田祭りは、当日の午後4時より式次第に従うかたちで行事がおこなわれます。
鶴見神社本殿で「杉山祭」が執行され、その後神事掛り12人やそのほかの牛役・早乙女役などが、社務所に設けられた舞台で「神壽歌」を執行します。
「神事掛りの道具改め」や、悪魔払いの儀式である「蟇目(ひきめ)の儀」などが執行され、午後6時になると神事掛りがくわを担いで舞台に上がり、「神壽歌」をにぎやかに演じます。
最後に舞台上から観衆に向けて、「撒餅(まきもち)」をして終了です。
鶴見の田祭りは、地元の町内会やボランティアの方々による模擬店、大道芸などのイベントで盛り上がり、市民に親しまれています。
●所在地:神奈川県横浜市鶴見区鶴見中央1丁目14-1
●アクセス方法:JR「鶴見駅」より徒歩3分、京急「鶴見駅」より徒歩4分
※新型コロナウイルス感染拡大防止のため、変更になる場合がありますので、詳しい情報は公式サイトにてご確認ください。
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まとめ
横浜市鶴見区にある鶴見神社でおこなわれている、鶴見の田祭りの歴史や概要についてご紹介しました。
一度中断された鶴見の田祭りは、鶴見歴史の会の方々などの尽力によって復活しました。
鶴見神社には、ほかにもさまざまな見どころがあります。
ぜひ一度訪れてみてはいかがでしょうか。
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