賃貸マンションにおける空室対策に、インターネット設備の導入があります。
今やネット環境は生活インフラのひとつですから、インターネット使用可や無料物件は根強い人気があります。
もし既存の賃貸マンションにインターネット回線を設置するなら、どのようなタイプのものがあるのか、大家の費用負担どのくらいになるのか解説します。
賃貸マンションにおけるインターネットの種類と工事期間
マンションのような集合住宅でインターネットを開通させるには、いくつかの方法があります。
まず、インターネットの開通工事自体は数時間で終わります。
ただし工事は申し込んでから早くても半月、通常は1〜2ヶ月後になることが多いので、余裕を持ってスケジュールしましょう。
そして光回線においては、主に以下の接続方法が取られます。
・光配線方式
物理的な配線をすべて光ファイバーにしたものです。
高速通信が可能ですが、壁に穴をあけて光コンセントを設置する工事が必要なため時間がかかります。
新築物件では主流の方式なので、新設するなら光配線がオススメです。
・VDSL方式
物理的な配線を、電線から共用スペースまでは光ファイバー、共用スペースから各戸まではメタル回線を使用したものです。
通信速度は光配線方式に劣るものの、建物に固定電話の回線が敷設されていれば工事が楽です。
・LAN方式
物理的な配線を、電線から共用スペースまでは光ファイバー、共用スペースから各戸まではLANケーブルを使用したものです。
LAN方式は通信速度で劣るものの、電磁波の影響を受けにくく接続が安定しやすいです。
さらに、月々の料金が安いメリットがあります。
光配線方式の工事ができない物件でも、LAN方式なら可能な場合があります。
・その他
光回線以外では、アパートWi-Fiも人気が高まっています。
光回線でスマートフォンなどをWi-fi接続するには、入居者が各自ルーターを設置することになります。
しかし、アパートWi-Fiを導入し建物全体をWi-Fi化してしまえば、入居者はより手軽にインターネットを利用できるようになります。
賃貸マンションのインターネット工事にかかる費用
業者によって費用は異なりますが、光回線では大家の負担する初期費用は30万円ほどです。
これに加え、月々の維持費が1万〜1万5千円かかります。
月々の維持費を1万円とした場合、1年目のコストは初期費用と合わせて42万円です。
例えば全10戸のマンションなら、1戸あたり月3,500円(12ヶ月)で回収できる計算です。
入居者が個別にインターネットを契約しても、このくらいかかることが多いです。
したがって、家賃が3〜4千円程度上がっても、入居後すぐにインターネットが使える物件として競合賃貸との差別化を図れます。
まとめ
賃貸マンションでは、入居者が導入工事を行うのは戸建てより手間がかかります。
大家側が一括で工事済みであれば、入居者にとって負担が軽くなります。
また契約する戸数が多いほど一戸あたりの単価が下がりますから、よりお得に運用することが可能です。
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