工芸や演技などの技術、形の残らない芸能に対して重要なものを指定・保護する目的の無形文化財に、川崎大師の一般信徒のとある行事が指定されました。
川崎市川崎区で38年ぶりとなる新たな無形文化財に指定された仏教の伝統芸能の概要、行事の内容やその行事の持つ深い歴史の一端をご紹介します。
川崎市川崎区の伝統芸能を守る「川崎大師双盤講」の概要
厄除大師として有名な川崎大師で毎年執り行われる伝統芸能を引き継ぎ、守り続けている「川崎大師双盤講」の概要をご紹介します。
まずは川崎大師とは、1128年のころに高野山の尊賢上人が立ち寄られ、兼乗と力をあわせて建立したのが、現在の川崎大師平間寺のおこりとされています。
寺内で行われる行事や祈祷は僧侶が取り仕切るのが基本ですが、毎年3月に行われている行事の1つは、信徒による保存団体「川崎大師双盤講」による伝統芸能です。
正御影供の3日間と10年ごとの大開帳奉修の際におこなわれ、鉦と呼ばれる2つの盤を打ち鳴らし、川崎大師双盤講の信徒が独特な節回しで、南無阿弥陀仏と唱えます。
この行事は、1834年に再建された本堂にご本尊を遷座し、御開帳法要を執りおこなった際に近隣の方々によって奉唱されたことを起源としています。
●所在地:神奈川県川崎市川崎区大師町4-48
●大本堂開扉時間:4〜9月5:30〜18:00、10〜3月6:00〜17:30(ただし21日は5:30〜)※毎月20日は21時まで開扉
●アクセス方法:京急大師線川崎大師駅から徒歩8分。JR川崎駅東口バス乗り場7番・川崎鶴見臨港バス「川23系統」大師行きに乗り、大師バス停から徒歩8分。首都高速・横羽線の大師出口から車で5分。
●駐車場:あり(700台)
川崎市川崎区の川崎市重要習俗技芸に川崎大師双盤講が指定!
川崎大師で仏教の伝統芸能を守る一般信徒の団体、川崎大師双盤講による「川崎大師引声念仏・双盤念仏」が、平成31年2月8日に川崎市重要習俗技芸に指定されました。
法要の中で叩く役鉦と、法要がおこなわれていないときに叩く平鉦、2枚の鉦を講元を挟んで置き、後ろに20名ほどの信徒が並んで座り、念仏を唱える行事です。
独特な節回しで唱えられる念仏は、起源から継承されてきた歴史が明確で、仏教行事・芸能を考えるうえで重要だとの経緯から、川崎市重要習俗技芸に指定されました。
昭和59年10月に指定された「禰宜舞」以来、38年ぶりの無形民俗文化財の指定となり、これにより川崎市の指定文化財は114件になりました。
おすすめ物件情報|川崎市川崎区の不動産一覧
まとめ
川崎市川崎区にある川崎大師では、遠くからでも見える薬師殿や八角五重塔などの立派な建造物を有し、厄除や護摩祈祷、安産祈願など生活のあらゆるお祈りができます。
境内を歩いているだけでも仏教の奥深さ、お経の言葉に込められた祈りの思いなど、仏教の歴史に触れられます。
川崎市川崎区でお住まいを検討されている方は、ぜひこちらの記事も参考にしてみてください。
私たち株式会社アリアは、横浜市鶴見区の不動産情報を多数取り扱っております。
弊社の物件に関してご質問やご相談がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
弊社へのお問い合わせはこちらをクリック↓